お問い合わせの多いお悩みをご紹介します。
個人個人で違うことも多くあります。
困ったことや解決できないことはお近くの相談室で来室の上、おっぱいの状態、赤ちゃんの状態、授乳の状態をみてもらい、ご相談ください。
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手がかりはオムツのぬれぐあいと赤ちゃんの飲み方です。
まず、赤ちゃんが飲む量ですが、これは1回1回違うものです。ある研究調査によれば、体重換算で1回に200g以上飲むこともあれば、5gしか飲まないこともあり、特に生まれたばかりのころは、赤ちゃんもお母さんも授乳に慣れていませんから、このムラは目立つものです。ただし、1回1回に飲む量が違っても、1日に飲む総量はほぼ一定だということを覚えておいてください。
目安としてわかりやすいのは、おしっこの量です。「おしっこの量=飲んだ母乳の量」ではありませんが、かなり近いものがあります。1日に布オムツなら6枚、紙オムツなら5枚以上オムツがしっかり濡れていて、色が薄く臭いも強くなければ、赤ちゃんは母乳を十分に飲んでいると言えます。
赤ちゃんの様子も大事なチェックポイントです。機嫌や皮膚の色はどうか、手足をよく動かすか、泣き声は元気か、母乳を1日に8回以上は飲んでいるか、母乳を飲むときに時々のどを鳴らしているかなどをチェックしてみましょう。赤ちゃんが元気でおっぱいをゴクゴク飲んでいる音が聞こえていれば、十分な量の母乳が飲めていることが多いのです。心配であればお近くの母乳育児相談室へお越しください。
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赤ちゃんが泣く理由はいろいろです。おっぱい以外のことも考えてみましょう。
生後1~2カ月の時期は、赤ちゃんがおっぱいを上手に飲めなかったり、お母さんの母乳の分泌も不安定なことがあります。泣くたびに何回でもおっぱいを含ませて、赤ちゃんは飲む練習をし、お母さんはその乳頭の刺激によって母乳の分泌を良くする土台作りが必要です。泣いたら抱っこして、まずはおっぱいをあげてみましょう。
泣くとすぐに「母乳不足では?」と心配になり、ミルクを足しがちですが、これが逆に飲み過ぎて「お腹がいっぱい」と泣く原因になる場合もあります。
赤ちゃんは泣くことで空腹以外にも色々なことを表現します。お腹がいっぱいだと寝ていると思われがちですが、案外そうでもありません。時には退屈したり、何となくもやもやしたり、甘えたくなったりすることもあるでしょう。まずは抱っこして、やさしいぬくもりで安心させてあげましょう。子守歌やトントンをしてあげると、落ち着くこともありますし、時には思いっきり泣かせて、エネルギーを発散させてあげるのも一つの方法でもあります。
お母さんもだんだんに、空腹の泣きか、ほかの泣きか、その泣き声を聞き分けることができるようになってきます
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健診で体重増加を指摘されると心配だと思います。日本では一か月健診の体重増加が一日あたり30g、一か月あたり1㎏以上増えていないと「体重の増えがよくない」と判断されることがあります。WHO/ユニセフによれば、1週間に125g以上、1ヵ月で500g以上体重が増えると言われています。
体重以外にお母さんが確認するとき、1日に布オムツなら6枚、紙オムツなら5枚以上オムツがしっかり濡れていて(オムツに30-60mlの水をかけてみるとおよその1回量がわかります)、色が薄く臭いも強くないことが、母乳をしっかり飲んでいる目安になります。生後6週間までなら個人差がありますが、目安としてうんちが一日1-5回出ていることも確認するといいでしょう。もし、これより少ない場合は、赤ちゃんの健康状態のチェックも必要ですので、母乳だけで育つ赤ちゃんの生理に十分な理解のある医師に相談してみましょう。大きく育ってほしいと思うのは親の願いですが、大切なのはスリムでもその子なりのぺ―スでしっかり成長しているかどうかです。他の子とくらべず、我が子の成長を見ていきましょう。
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ご出産おめでとうございます。 母乳育児はお子さん、お母様にとって大変多くの恩恵があります。 なるべく母乳で育てたいと考えられること自体、とても素晴らしいことだと思います。 1回量ですが、お子さんとお母さんによってとても個人差が大きくはっきりとした目安がありません。 そのため、「お互いに慣れて上達してくるとちょうどよい量や回数に落ち着いてくるもの」と考えるのが適切だと思います。 母乳だけで大丈夫と判断できる目安の体重増加やおしっこ、うんちの量の目安については 「Q.31 体重がなかなか増えないのですがどうしたらいいでしょうか?」を参考にしていただくほか、 個別に桶谷式の相談室でお乳の状況やお子さんの飲み具合を加味して検討していただくことがおすすめです。 母乳を増やしたい方でミルクの補足をする場合には、以下の3点がポイントです。 「Q4.母乳だけで育てていますが、検診で体重の増えが悪いのでミルクを足すように言われました。ミルクの足し方を教えてください。」もぜひご参照ください。 ①母乳を飲んだ後に補足すること ②ミルクを飲んだ後でも2.5~3時間後に母乳を飲めるように補足すること ③ミルクの缶に書いてある量を基準にしないこと ミルクは量の調整が容易ですので、赤ちゃんが飲めるようになればある程度まとまった量を1回で飲んでもらうことが可能になります。 一方で、母乳は赤ちゃんが飲むと作られる受注生産制なので、特に初めは1回にまとまった量を飲めないという特徴があります。出産直後、お子さんは飲み方を練習していく時期で、お母さんも身体を休めながらも母乳を増やしていく時期です。 お子さんやお母様の状況によって、1回量も、授乳の回数も大きく変わるほか、この時期は同じ親子の同じ日の授乳だとしても、飲める量に非常にムラがあるのが特徴です。例えば母乳だけで足りているが1〜2時間おきに授乳している、という場合も稀ではありません。 産後すぐの時期は特に、母乳が増えやすい時期です。 母乳は赤ちゃんが吸ってくれる刺激でホルモンが出て分泌が促されます。 張っていても張っていなくても、赤ちゃんが吸ってくれる刺激でその場で母乳が作られ、増えていきます。 また、お子さんの方も特に小さい時期は、満腹を自覚しにくく、「お腹がすいた」以外にも「抱っこしてほしい」「吸わせてほしい」「眠たい」などいろんな理由でお母さんを呼びます。その時にまずは、お乳を吸ってもらうと赤ちゃんは安心し、母乳も増えていきます。 産後すぐのお母さんは特に、疲れが溜まっていて毎日が精一杯です。 同時に命懸けで出産されたとても大事な子であるが故に、「ちゃんと育てなきゃいけない」という責任も感じて心も張り詰めているものです。 そのため「何g飲める」「何g増える」など、ついつい目に見える安心感が欲しくなってしまうものです。 一方、赤ちゃんはその瞬間を生きていますので、「3時間持つように1回でしっかり飲ませてほしい」ということは言っていないように思います。 それよりも、「呼んだらいつでも飲ませてもらえる」「自分の要求に一生懸命対応してくれようとしている」という安心感が信頼につながり、「落ち着いてしっかり飲める」「満足できる」ということに繋がっていくものと思います。 あえて母乳育児のデメリットを挙げるとするなら、「目に見えないことが多い」ことかもしれません。 最初は「楽」「手軽」というメリットも感じにくく、「こんなはずじゃなかった」と思ってしまうこともあります。 初めは不安も付きものですが、続けていくことでいつの間にか楽になって、赤ちゃんとの意思疎通も図れるようになってきます。その時に初めて、「頑張ってよかったなぁ」と感じられる方も多いのかもしれません。 ぜひ、お一人で悩まずにお近くの相談室にご相談くださいね!