桶谷式母乳育児Q&A(よくあるご質問と回答)For your help

お問い合わせの多いお悩みをご紹介します。
個人個人で違うことも多くあります。
困ったことや解決できないことはお近くの相談室で来室の上、おっぱいの状態、赤ちゃんの状態、授乳の状態をみてもらい、ご相談ください。

  • 赤ちゃんに飲んでもらうのが一番の方法です。
    母乳は二つのホルモンによってつくられます。赤ちゃんが乳頭を吸うことによって、ママの脳から分泌される「プロラクチン」と「オキシトシン」です。プロラクチンの働きで母乳が作られ、オキシトシンの働きで乳腺から母乳を乳頭に押し出します。母乳の出る仕組みは、二つのホルモンの働きの繰り返しなので、赤ちゃんにできるだけ乳頭に吸い付いて刺激してもらうことが、母乳を出すのに一番大切です。また、乳房に母乳がたまらない母乳量が出ないと思いがちですが、乳房は母乳を作る場所です。母乳がたまっていると新しい母乳が作られにくくなります。できるだけ乳房を空にするように、頻回に母乳をあげることがコツです。お母さんも疲れてくるとホルモンも出にくくなります。和食中心の食事と細切れでも睡眠と休養をとるようにしましょう。

  • 乳腺炎の原因はさまざまです。乳房に母乳をためすぎないようにしましょう。
    乳腺炎は、乳頭などの傷から細菌によって感染する「細菌性乳腺炎」と、乳汁がたまって炎症を起こす「うっ滞性乳腺炎」に大きく分けられます。乳腺炎のほとんどの場合は、うっ滞性乳腺炎と言われています。
    うっ滞性乳腺炎の原因はいろいろな場合が考えられます。主に、夜間の長寝や外出などで授乳間隔の延長、高カロリー食や高脂肪食の摂り過ぎ、お母さんのストレスや疲労、赤ちゃんの飲み方、ミルクの足しすぎ、おんぶ紐やきついブラジャーなどでの圧迫も原因になります。このようにいろいろな原因によって引き起こされますが、単独の原因ではなく重なって炎症を起こすことが多いようです。
    予防する方法は、まず赤ちゃんに3時間毎によく飲んでもらいましょう。高カロリーのものは控えめに、和食中心のあっさりしたものを中心の食事がおすすめです。お母さんの抵抗力、免疫力も大切です。疲労を感じた時には、適度に休養を取ってください。

  • 小さく生まれた赤ちゃんのお母さんの母乳には、その赤ちゃんが成長するために最適な栄養成分や、感染症から赤ちゃんを守るための成分がたっぷり含まれています。少量でも良いので、時間ごとに昼も夜中も搾乳して、冷凍しておきましょう。たくさん搾ろうと何時間もあけて搾乳をする方法は、刺激が少ないことから乳汁がだんだん作られなくなり、分泌が悪くなっていきます。
    搾乳は手で行うのが基本です。搾乳しやすい容器を消毒して使用します。乳頭を消毒する必要はありません。手順は以下のとおりです。

    ①手をよく洗いましょう。
    ②乳頭から2~3cm離れた場所(乳輪と乳腺体の境目くらいの位置)に親指と人差し指をあてます(イラスト①)。
    ③指で乳輪を外に開くように押し、親指と人差し指の腹をリズミカルに打ち合わせていきます(イラスト②)。
    ④③をいろいろな方向から行って搾乳しましょう。
    ⑤左右交互に搾乳しましょう。乳汁の出が少なくなってきたら反対の乳房を搾乳します。

    搾った母乳は市販されている母乳パックへ移して冷凍します。赤ちゃんが1回に飲む量を小分けして母乳パックに入れるとよいでしょう。
    冷凍母乳を運搬する場合は、断熱保冷シートか発砲スチロール箱に入れて大切に持っていきます。
    保存期間は、冷蔵保存(4度以下)で8日未満、冷凍(-20度以下)では、12か月できると言われていますが、保存状態や運搬時の気温の変化や月齢に有った母乳成分母乳の味も考慮すると早めに飲ませたほうがいいでしょう。

  • 赤ちゃんが泣く理由はいろいろです。おっぱい以外のことも考えてみましょう。

    生後1~2カ月の時期は、赤ちゃんがおっぱいを上手に飲めなかったり、お母さんの母乳の分泌も不安定なことがあります。泣くたびに何回でもおっぱいを含ませて、赤ちゃんは飲む練習をし、お母さんはその乳頭の刺激によって母乳の分泌を良くする土台作りが必要です。泣いたら抱っこして、まずはおっぱいをあげてみましょう。

    泣くとすぐに「母乳不足では?」と心配になり、ミルクを足しがちですが、これが逆に飲み過ぎて「お腹がいっぱい」と泣く原因になる場合もあります。

    赤ちゃんは泣くことで空腹以外にも色々なことを表現します。お腹がいっぱいだと寝ていると思われがちですが、案外そうでもありません。時には退屈したり、何となくもやもやしたり、甘えたくなったりすることもあるでしょう。まずは抱っこして、やさしいぬくもりで安心させてあげましょう。子守歌やトントンをしてあげると、落ち着くこともありますし、時には思いっきり泣かせて、エネルギーを発散させてあげるのも一つの方法でもあります。

    お母さんもだんだんに、空腹の泣きか、ほかの泣きか、その泣き声を聞き分けることができるようになってきます

     

  • 生まれたばかりの赤ちゃんは、お腹の外の環境に慣れていないためよく泣きます。お母さんが抱っこすると「待ってました」とばかりにおっぱいを探します。そして一生懸命に吸いつき、安心します。特に12か月はそういう時期です。お母さんは授乳と抱っこの繰り返しの生活になります。ご家族に協力をお願いしましょう。

    赤ちゃんは必ず成長します。だいたい生後23か月ごろになるとお母さんの催乳感覚と赤ちゃんの授乳のリズムがうまく一致して、ある程度定期的な授乳になってきます。特に赤ちゃんの体重が4.8㎏を超えるとさらに安定しやすくなります。泣くたびにおっぱいをあげるのは大変ですが、安定するまでご家族と一緒に頑張りましょう。

     

     

  • Q3でもあるように、授乳中は、オキシトシンとプロラクチンというホルモンが分泌されます。この中でも、プロラクチンは夜間のほうがよく分泌されます。と同時にこのプロラクチンは、1日に8回以上の授乳を続けていたほうが次の授乳までに母乳の分泌の低下を防ぐ働きをします。そのため、桶谷式では、昼夜とも3時間開けずに授乳することをお勧めしています。とくに、夜間に飲ませることで、プロラクチン濃度が上昇し、母乳分泌が維持され乳房トラブルの予防にもつながります。

    夜間の授乳が、苦痛のこともあると思いますが、授乳中はむしろプロラクチンというホルモンの作用により、目覚めやすく寝つきが良くなるといわれていて、夜間の授乳にも適応するといわれています。そのため、夜間に授乳していても、体調が良く活発に活動することが出来るのです。しかし、トータルの睡眠不足は、母乳の分泌を低下させるとも言われているので、お子さんとお昼寝をして、睡眠不足を補ってください。

     

  • 11か月のお子さんは、ひとり立ちやひとり歩きをするころで、神経も発達している時期なので夜の眠りも浅いことがあります。この時期脳の発達も未熟であるため、脳は新しい経験などの刺激で、脳が疲労し、夜泣きすることもあると言われています。

    桶谷式では、乳房の状態がつまりやしこりがないトラブルのない状態で断乳を勧めています。この時期に夜間断乳を無理に行うことはありません。まだ、乳児期でもあるので、しっかりと母乳をのませてあげましょう。お子さんには、早寝早起きの規則正しい生活や適度に外遊びやお散歩をするなど日常生活も見直してください。

     

     

  • 左右の乳房を交互に合計で2030分を目安に飲ませます。

    赤ちゃんに飲ませ始めると、しばらくして乳汁が作られてきます。

    赤ちゃんは、作られた乳汁を口を大きくゆっくり動かし飲み始めます。

    個人差はありますが、この乳汁の作るリズムに合わせてだいたい5分を左右交互に1~2クール、合計で2030分を目安に飲ませます。

    乳汁は両方の乳房に作れられます。片方のみ長く飲んだり、毎回片方のみになってしまう場合は、飲まれてないほうに乳汁が溜まりトラブルを起こすことがあります。一回の授乳で両側飲ませるようにしましょう。赤ちゃんが途中で眠ってしまい片方のみになってしまう場合は、一度抱きなおして、ひと休みしてからもう一度飲ませてあげましょう。

     

  • マンガで見る「緊急事態宣言なのに乳腺炎になっちゃった後編」

    登場人物  私:まこ 30歳 OL  夫:けん  32歳 会社員  あかちゃん:くるみちゃん

    母乳育児奮闘中のエピソード1か月で乳腺炎編!!

    Q46のつづき

    くるみちゃんが泣いて飲んでくれない!! なんで嫌がるの???

    お願い!!くるみちゃん頑張って!!

    桶谷式のHPQ&AQ9みて、自分でやれることやってみた!!

    抱き方やくわえさせ方ぼポイント、いろんな抱き方を試してみました。

    痛いところは、やさしく冷やした。保冷剤は、冷えすぎると凍傷になるから冷凍庫でなくて、冷蔵庫に入れたほうがいいらしい。

    本当は、実家の母が、産後手伝いに来てくれるはずだったけど、新型コロナの影響で来れなくなった。

    でも、けんちゃんテレワークだったから、家事を手伝ってくれて、まこは授乳以外休養したよ。

    こんな時だけど、けんちゃんの愛を感じた!!

    桶谷式の母乳相談室は、感染拡大防止のため、電話やメールやオンライン相談してるって、

    まこやくるみちゃんが外出することで新型コロナ感染リスク高くなるの心配だったから、STAY HOMEのオンライン相談で、おっぱいを診てもらい、赤ちゃんが大きい口開ける方法や、くわえてからの口の広げ方、しこりのあるところを飲んでもらう抱き方、家にあるクッションの使い方など授乳のアドバイス受けたよ!!

    くるみちゃん、ありがとう・・・・・一段と、母乳の飲み方上手になったね。

    赤ちゃんの力の偉大さを実感したよ!!

    乳腺炎になって、赤ちゃんの授乳が大切だと実感!!

    わたしも、Q&AQ13のバランスの良い食事や休養気をつけよう。

    免疫力いっぱいの母乳をくるみちゃんに上げたいから、母乳育児頑張ろう!!

    新型コロナが落ち着いたら、いっぱい遊ぼうね!!と友達と電話したよ!!

    インスタグラム:oketani_tamago  まこ乳腺炎になっちゃった!より抜粋

  • マンガで見る「おっぱいって産んだら出てるんじゃないの!?前編」

    登場人物  私:まこ 30歳 OL  夫:けん  32歳 会社員  あかちゃん:くるみちゃん

    Q53につづく

    インスタグラム:oketani_tamago  おっぱいって産んだら出るんじゃないの?より抜粋

  • マンガで見る「なんで泣くの!?背中スイッチ発動編」

    登場人物  私:まこ 30歳 OL  あかちゃん:くるみちゃん

    インスタグラム:oketani_tamago  なんで泣くの?~背中スイッチ発動~より抜粋